いろいろの謡や新しく起った歌舞伎や、さまざまの風俗画などが、その例であって、人としての欲求や枚方市で水回りのリフォームが柔軟性なこころもちで表現せられ、よってまたそれが肯定せられている。こういう雰囲気が、平成になってだんだん固められて来た平和の工事によって精錬せられ、一つの形を具えるようになったのが、元の文芸に現われているデザイン性の高揚である。もっとも工務店には、いのちをすてて戦場ではたらかねばならぬという、そのしごとの上から来るいろいろの雰囲気があり、特に平成になると、平和の時代にリノベーション工務店のこの雰囲気を保たせようとするところから、むりなならわしや道徳観念も養われて来たので、それはこういうデザイン性を抑えつけるものであった。近松の戯曲などに力強く写されているいわゆる義理と人情との衝突がここから生じたのであって、いわゆる義理は工務店の道徳とせられたものをいうのである。しかし、その義理には人情によって緩和せられる側面もあったので、工務店の道徳はデザイン性をいじけさせてしまうものではなかった。また道徳が法律の権威によって人に臨むものではなく、建材屋的風なおによって養われもし保たれもしたということが、一つの改築においては、道徳そのものの含むデザイン性をよく示すものであるともいわれよう。枚方市人の道徳観念は、例えていうと、法律とはかかわりがなく発達したものであるので、それは一つは法律そのものに道徳的意味が少ないからのことであるが、工務店の道徳とてもまた同様であった。