キャンセル

何年かに数回くらい、こんなことも有りますね。

私が担当する次の型ですが、設計が終わり、機械加工が始まりました。
今からだと4月の頭辺りにドタバタやってる頃だと思います。
他の何型かとダブってるので、来週辺りまた夜勤か? とか思うわけです。
前回は私がやったので、今度は他の誰かにやってもらいたいですね。
でも、みんなやりたがらないので、結局は私が貧乏くじを引くことになるのかな~~~と思ったりもするわけです。

ところが~、いきなりお客様からキャンセルになりました。
なにそれ?
で、聞いてみると、試作品を使った組み立てで問題が出たそうです。
パーツは問題ないんだけど、なぜか作動に問題が出る。
組み立てでの歩留まりが50%以下だそうです。
それはキャンセルになるわな~~~。

さて、お客様はどうするのでしょう?
このまま進める事は出来ないので、設計変更を入れて形状を変えるか、補強のリブとかを入れるか、または材料を変えるとか、強度不足とかトルクやバネ圧の不足とかの場合は材料の板厚を変更する場合も有りますね。

たまにですが、補強のパーツを追加することも有ります。
ただ、品物にもよりますが、軽量化が大切な場合は難しいですね。
パーツを追加したり、材料を厚くすると、強度は増すけどその分重くなります。
昨今では軽量化は重要な課題ですから、パーツは増やしたくない方向でしょう。
「世界最軽量」とか「世界最薄」などとうたうような製品の場合、グラム単位の軽量化があったりするんですよね~。
パーツも軽量化のためにボコボコと捨て穴を空けたことも有りました。
こうなると、強度と重量の兼ね合いというか、どっちを取るかって事になるんですけどね。

どっちにしても、お客様の方であれこれ検討して、方針を決めてからでないと動かないですね。
なんか、急に暇になったが、このパターンの恐ろしい所は、設計変更することに決まって、それでも納期は変わらないってヤツですね。
お客様が方針を決めるのに1週間掛るとして、その分納期も後ろにずらしてもらえればいいんだけれど、納期は変わらないよ・・・っていうことが普通にあるんですよ。
今回のキャンセルはお客様の方の責任(というか、お客様サイドに問題が有ったわけ)なんだけど、そんなことは無かったみたいなお客様も普通にいますからね~。

一番いいのは、いっその事没になることでしょうかね~。
一から設計のやり直しとかになれば一息つけますかね。

まあいいか、私がやきもきしてもどうにもなるもんじゃなし、取りあえず三連休を楽しむ事にします。
後のことはその後で、たっぷり苦しめばいいか。

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